Talk on Breeze : Vol.4 インタビュー
JSAF植松副会長
聞き手:高槻和宏
2012/05/01
ニューヨークヨットクラブから、またJSAFに招待状が来てるんです。
—
インビテーショナル・カップですね。
2009年から始まって、2011年に第2回。そして来年、2013年の秋に第3回の大会が行われます。
今年じゃなくて来年ね。
– 世界規模のクラブ対抗ヨットレースですよね。
JSAFってヨットクラブじゃないと思うんだけど……。
確かにそうなんだけど、招待状はJSAFに来てるんで。しょうがいないのよね。
こちらから「次回はXXヨットクラブに招待状送って下さい」って言うわけにもいかないでしょ。世界選手権というわけじゃなくて、ニューヨークヨットクラブが好き勝手に開催するイベントなんだから。
見てると、だいたいアメリカズカップに関連する世界のヨットクラブや組織に招待状が来てるみたいで。すると、日本ではJSAFということになる……と、いうことなんだと思いますよ。
— まあ、ね。今回、『定款』にも「JSAFの会員」という立場がハッキリしたわけですしね。会員がいるなら、ヨットクラブみたいなものと思っていいのか。
これも、どうかと思うんですけど。
読んだよ、フォーラム。(注1)
— だめでした?
いいのいいの。思ったことどんどん書いてもらって。
参考にしますから。実際、問題点はいろいろあるわけで。
で、JSAFチームです。NYYCインビテーショナルカップで勝つための。
— 第1回が3位。第2回が22艇中6位ですか。結構イケてますよね。
いやこれが、他のチームも気合い入れてきているので、次回は一つオールJSAFチームって感じの最強チームを送り込もうと、山崎名誉会長もおっしゃっております。
— これまではどうやってチームを組んでいたんですか?
前回も公募してるんですけど、結局誰も応募してこなかったんで、僕と大倉さん(注2)で半分づつお金出しあって合同チーム組んだわけ。
「招待状」っていっても、お金かかるんですよ。それもかなり。
エントリーフィーが5000ドル。艇のチャーターフィーが15000ドル。保険も2000ドル。これに交通費と宿泊費。ニューポートって遠いからね。
— 確かに。いや実際、主催するほうでも、お金かかってますよね。整備された42ft艇をあれだけ用意するんだから。セールもバリバリだったし。
どこか強いチームがそのまま、費用も全部オーナー負担で行って貰えれば一番いいんだけど。
アマチュアじゃなきゃダメなんで、チームメンバーで頭割りってことになるとこれまた負担大きいし。
混成メンバーでってことになっちゃうと思うんだけど。そもそも、それだけ休みが取れるアマチュアセーラーっていうと、だいたい決まってきちゃうと思うし。かといって、初顔合わせのメンバーじゃ勝ち負けまでいくのまあ無理でしょ。
— 遠征慣れしてるチームじゃないと、慣れてきた頃には大会終わってますよね。
アマチュアセーラー集めて勝つためのチーム作って、オーナーは金だけだせって言われても、ねぇ。
なにかいいアイデアない?
— そんなの、急に言われても。
とりあえず、ここのフォーラムででも、ご意見いただいたら?
いいですよ。ご意見うかがえるなら、うかがいたいです。
アメリカズ・カップやボルボ・オーシャンレースとなると、かなり敷居が高いので、まずはここから。JSAFの総力を挙げて、ニューポート目指しましょうよ。
私はとりあえず、金策に走ってみるから。
— まだ時間ありますからね。今からチーム組んで、練習して。来年の秋でしょ。
船は、同型のスワン42を副会長が持っているわけだし。
そんな訳で、全国のJSAF会員の皆様。いががでしょうか、秋のニューポート。ご連絡お待ちしています。
「第3回インビテーショナルカップ」(於ニューポート、ロードアイランド)の詳細は以下の通りです。
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注2:
関西ヨットクラブ所属〈スレッド〉チームのオーナー。
オーナーヘルムで、ジャパンカップやファー40北米選手権で優勝。