Talk on Breeze : Vol.11 インタビュー
JSAF外洋玄海(玄海ヨットクラブ)会長 末松明
聞き手:「on Breeze」編集スタッフ 高槻和宏
2012/12/23
来年(2013年)ゴールデンウイークのアリランレースは40周年。
レースのみならず、回航もこれがなかなか楽しめるゾ、、、というお話を、
アリランレースを主催する玄海ヨットクラブの末松会長から伺いました。
高槻:すいません。連絡いただいていたのに、バタバタしてて。
末松:うん、別に急ぐ話でもないんやけど。アリランレースの宣伝をと思って。
高槻:ハイ。「on Breeze」はJSAFに加盟する団体の宣伝のためにあるわけですから、なんなりと。
えーと、アリランレースとは、韓国釜山をスタートして博多にフィニッシュする外洋レースですよね。
隔年ゴールデンウイークに開催。第1回は1973年ですから、来年は40周年ということですか。
過去記事はこちら→
Vol.5「アリランレース2013」のお知らせ
末松:まずは釜山まで回航しなくちゃならないんで。そのあたりも楽しんでもらえると思います。
今回はその辺りの宣伝を。
高槻:ふむふむ
末松:日本の出国手続きは対馬の厳原でおこなえば、対馬セーリングクラブがサポートしてくれます。
初めてヨットで海外に渡る人も安心して手続きができるわけ。
この後、自艇で海外周航を計画している方なんか、渡航手続きの練習になると思いますよ。
高槻:なんかこういうの、わくわくしますよね。やっぱ、非日常を楽しむのがヨット遊びの本質だろうし。
末松:厳原で出国手続きをして釜山までは約66M。結構近いです。
コースは二通りあって、
・三島コース:対馬東海岸を北上して対馬の最北端(三島)をかわして約30Mで釜山入口の五六島に到達するコース。
・浅茅湾コース:厳原から万関瀬戸を通って浅茅湾に入り、対馬防備隊のブイに舫って時間調整し、夜半に釜山へ向かうコース。
高槻:ふむふむ。
末松:初めての艇にはこの浅茅湾コースをお勧めします。
高槻:なんで?
末松:風にもよるけど、浅茅湾で休憩できるので体力的、心理的に楽。
何といっても風光明美な湾なので、一見に値します。
2007年に行われた第18回大会に東京から参加した〈アントニア〉の航海記がこちら。
http://www.tyc.gr.jp/archives/2007_antonia_2.htm
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=mQpmzjIvBmg
高槻:おお、なんだここは。なんか行きの回航だけでもワクワクしますね。
末松:明治時代、日本海海戦の時にこの「万関の瀬戸」を拡張し、日本海軍の船はここを通ってバルチック艦隊を迎え撃ち見事勝利したという、歴史的な場所なわけ。
司馬遼太郎の『坂の上の雲』にも出てくるよね。
海を愛する日本男児ならばここを見逃すてはないよ。
高槻:レースはもちろん回航だけでも一生の思い出になりそうですね。万感胸に残る、みたいな。こっちは万関(まんぜき)か。
末松:こういうの味合わずに、ヨット人生終わらせちゃうのもったいないでしょ。
高槻:いやしかし〈アントニア〉って綺麗な船ですね。こうして記録を残すのも、重要なことでしょうね。ご本人にとっても。
えーと、韓国に着いてからの観光や、アリランレース前に行われる予定の「Busan Super Cup」。これに出れば回航補助金が貰えるという、そんな話もありましたよね。
末松:ハイ。そのあたりの詳細は、この後1月に釜山にいって詰めてきます。とにかく、興味を持たれた方は、ここで決断してみてください。エントリーはすでに受け付けています。釜山のハーバーはポンツーンに余裕がなく、遅くなっての参加申し込みはキャンセル待ちになる恐れがあります。
高槻:エントリーするなら、そろそろ本気で決めないと、ですね。
公式ホームページはこちら→
http://www.genkai-yc.com/pc/arirang.php ←ここの「2013年 第21回日韓親善アリランレース」のバナーをクリック。
みなさん、どうですか、アリランレース。