Talk on Breeze : Vol.13 インタビュー
ゴールデンウイークまであと僅か。
今年40周年を迎える「アリランレース」(5/3:韓国釜山スタート)も準備は着々ということで、主催する玄海ヨットクラブの末松会長からまたまたお話を伺いました。
JSAF外洋玄海(玄海ヨットクラブ)会長 末松明
聞き手:「on Breeze」編集スタッフ 高槻和宏
2013/03/31
アリランレース優勝杯
高槻:さて、もう4月です。アリランレースもいよいよ近づいてまいりました。
今年は40周年なんですよね? 歴史長いなあ。
末松:最近、「アリランレースは予定通り開催するんですか?」とか「韓国の状況はどうですか?出かけて行って大丈夫ですか」などアリランレース事務局に問い合わせの電話がかかってくるそうです。
対馬の観音寺から盗まれた仏像の件で心配していらっしゃるのかもしれません。こっちでは何回もテレビに放映されてました。田中和尚へのインタビューも合わせて。
高槻:見ました、そのニュース。かなり話題になってますね。
新聞記事は→こちら
末松:ええ、でも心配はいりません。来月(4月)も6日から釜山に出かけますが、アリランレースについては順調に進んでいます。
昨年5月に「西山寺カップ」を開催しましたが、話題の観音寺は西山寺の末寺で、我々のヨット仲間の田中節考さんは前住職(現在は息子さんが住職)なんです。
今年も、往路は対馬から出国手続きするアリランレース参加艇を対象に厳原から釜山までの回航レース「西山寺カップ」を開催することになっています。
高槻:往路は「西山寺カップ」、復路が「アリランレース」ということですか。
末松:はい、レース公示はこちらです。>>Click
4月29日に対馬の南東岸、厳原の西山寺で日本出国手続きのための艇長会議をやって、翌30日朝から出国手続き。手続き終了後に厳原をスタートして対馬を北上、三島をかわして釜山ヨット競技場横の広安大橋下でフィニッシュする約65Mのレースです。
あくまで回航に付随したお祭りレースと捉えてもらいたいと田中和尚は語ってます。
高槻:お祭りレースというと?
末松:フィニッシュは自己申告で、大橋を通過した時間を各自が記録して申告してもらいます。
大会会長は田中和尚、副会長が私、レース委員長兼出国手続き担当委員が大浦泰満さんです。
高槻:なるほど、レースというより合同クルージングって感じなのかな。タイムも出して順位をつけちゃうという。
末松:厳原では海上保安庁の臨検を受けることがよくありますから、十分気を付けてください。特に無線関係のチェックが厳しいようです。
釜山に着いたらまとまっての韓国入国手続きが5月1日午前中に行われるので、遅くとも午前10時までには海雲台のヨット競技場に入港しないと入国手続きの便宜が受けられなくなるようです。
ハーバーはこんな感じ。
高槻:係留は右側の防波堤沿いのポンツーンですね。
末松:この図でいうと左下の部分ですね。>>Click
入り口の消波ブロックに注意。
空いている場所に舫って翌日スタッフの指示に従ってください。
4月30日の夜間に釜山ヨット競技場に入港できても、翌5月1日の入国審査終了まで敷地外へ出られません。逆に5月1日午後になっての入国は釜山市内まで行かないと手続きができなくなることがありますからご注意を。
高槻:で、アリランレースのスタートが5月3日、と。
末松:アリランレーススタート前の韓国出国手続きと4日から5日の福岡での入国手続きは全艇、全乗員がまとまって手続きします。
事前に書類が揃ってなければ後回しになったり他艇に迷惑がかかったりしますから、ホームページの「アリランレース」⇒「出入国書類」⇒「書類一式、記入例」をよく見て準備しておいてください。。
高槻:なんか借り物競走みたいで面白そうだなぁ。
末松:船舶資格変更届や出港届の税関などの捺印がある書類もなくさないようにしてください。
時々、何も書いてない白紙の用紙を持ってくる不届きな艇がいますが全体の進行に影響が出ますから、わからない時は事前にメールで聞いて必ず必要事項を記入しておいてください。
その他、「無線検疫要請電報」、「入港前保安情報」「入港通報」など訳のわからない書類が山ほどありますがすべて運営のスタッフが引き受けますから書類作成に必要な情報は事務局へ送ってください。
高槻:うーん、なんか緊張感が伝わってきますね。
艇のエントリーは4月6日まで。乗員のエントリーは4月20日締切ってことですね。
末松:4月20日までならレイトエントリーも受け付けてます。が、レイトエントリーフィーが発生しますので、お早めに。
高槻:大会ホームページは→こちらです。
みなさん、いかがですか。ヨットで国境を越える、アリランレース。