-「ボルボ・オーシャンレース 2017-2018」
〈ドンフォン〉総合優勝!!

海外レース情報
2018/6/25


「ボルボ・オーシャンレース 2017-2018」はいよいよ最終のLeg-11。
上位3艇、〈マフレ〉、〈ブルネル〉、〈ドンフォン〉が同点で並んでいて……というあたりは先週号でお届けしました。
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最終となるLeg-11は、約700マイル。
まる2日(48時間)くらいまでならノーワッチで突っ走ることになりますし、1週間以上となるとしっかりワッチを組んで走ります。
で、3日~4日となるこの程度の距離だとワッチも組めず、体が慣れる間もなくフィニッシュ、と最もキツイ距離です。

そのうえここで8ヶ月に及ぶレースの決着がつくわけで。


6月21日。スウェーデン、ヨーテボリでのスタートシーンがこちら。

おっとっと〈マフレ〉が出遅れます。なんてこった。

フリートはリーチングで港外へ。
デンマークとスウェーデンに囲まれたここは、カテガット海峡(Kattegat)というんですと。
すいません、初めて知りました。

南の細い水道を抜けると奥はバルト海が広がり、ドイツ、ポーランド、リトアニアと続く……。うーむ、今ちょうどサッカーのワールドカップやっているので、ふむふむなるほど、と改めて地図を見て確認。

艇団はこのカテガット海峡を北へ南へと行ったり来たり。
たいそう気まぐれな風のようで、このプロット画面に表示される風向風速の矢印もあまりあてにならないもよう。

赤の〈ドンフォン〉がトップで白の〈マフレ〉がそれに続き、〈ブルネル〉黄色は遅れます。
航跡図では〈マフレ〉は白ですが、実際の艇体はこちらも赤。〈ドンフォン〉も真っ赤なので、「two red boats」などと呼ばれていますが、ライバル同士です。

そして艇団はデンマークのアラハス(Aarhus)の港内のブイを廻ります。

なんだか、頂上決戦という緊迫感はありませんが。
まさかこの時点で3艇が同点で並んでいるとは想像していなかったのかも。なんだかパレード的なコース設定です。

再びカテガット海峡を北上し、スカゲラク海峡(Skagerrak)の北、ノルウェー南岸にあるバーチャルマークを回って北海へ。

このあたりで〈マフレ〉が先頭に出ます。
いやもう、ものすごい接戦。

今回のレグは、途中に航行禁止のエリア(EZ:Exclusion Zone)が鬼の様に点在しており、ここをどう交わすか? どちらを通るか?がキモになりました。

ノルウェーの南の海域は、北西の風が吹くときは西よりに走るのが定番なんだそうですが、今回はイギリス付近に大きな高気圧があり周辺は風が弱く、それを避けるようにデンマークの西岸近くを航く艇団。

上↑の動画の20:09位から、ケン・リードがコメントを求められ、後から追う〈ブルネル〉に、正攻法でいけというようなことを言ってますが。とりあえず、床屋を代えた方がよろしいかと。

と、ここで、
〈ドンフォン〉がEZの東端を岸ベタで大きく周り込むコースへ。
〈TTP〉、〈スカリーワグ〉も続きます。
分かれた時点で〈マフレ〉は西航を始めていたようなので、〈ドンフォン〉としては後をついていっては勝ち目はないとみたか。ケン・リードのいう正攻法ではない、ギャンブルコースになりますか。

対して沖だしの〈マフレ〉。広く設定されたEZのセンターを抜けて最終アプローチするコース。
同じくセンター狙いで、しかし、さらに西を航く〈アクゾノーベル〉と〈ブルネル〉。
先の動画で、ケン・リードは〈ブルネル〉にはもうチャンスは無い、的な評価だったのですが。ここでなんとこの2隻が〈マフレ〉の前に出ます。
やっぱりこの海域は西海面なのか。2人のオランダ人スキッパーは、そこんとこ押さえて地元の海で大逆転。

ときは日曜日の真っ昼間。
オランダ、ハーグで待ち構える大観衆を前に、地元艇〈アクゾノーベル〉がファーストホーム。〈ブルネル〉が2着で総合優勝。……となったら盛り上がるのは必至。

と興奮してたのですがライブ中継がなかなか始まらず。
こちら日本は夜中と来て、ついついうとうとと。

イカン、と目が覚めたら、西から大回りした〈ドンフォン〉がトップフィニッシュしてました。総合優勝です。おめでとう!!
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フィニッシュ時の良い動画が無いので、来週末までに探しておきます。
なんか大勝負のレグなのに、EZが多すぎて興ざめって感じ。

で、とりあえず、先の動画でのケン・リードのコメントを覆す結果となったか。
責任とって坊主に……しなくてもいいので、とりあえず床屋は代えましょう。