– SailGP 2019 チーム紹介「アメリカ編」

海外レース情報
2019/3/25


2月のシドニー(豪)の第1戦を終え、次は5/5~5/6のサンフランシスコ(米)を待つプロ・サーキット「SailGP」。

というところで、豪、日に続いて、米国チームの紹介です。

前回の「第35回ア杯」ではディフェンダーだった米国〈Oracle Team USA〉ですが、CEOのRussell Couttsはニュージーランド人。スキッパーのJames Spithillはオーストラリア人。以下アメリカ人はほとんど乗っておらず、スポンサーもオラクルは別として、BMWやエアバスといった外国企業で。それも自動車に航空機という米国の基幹産業ともいえる業種での外国企業ですから。

と、米国チームというより、ラリー・エリソンチームといってもいい〈Oracle Team USA〉だったわけですが、こちら「SailGP」の方は、全員アメリカ人でなければなりません。

ところが、野球にフットボール、バスケットボールにアイスホッケーと、強力なプロスポーツを擁する米国で、プロのヨットレーサーって、どうもあまりいないみたいで……。

で、それら儲かるプロスポーツの1つにSailGPを加えるべく、若いセーラーが集まりました、って感じの〈米〉チームです。

United States SailGP Team

■ Rome Kirby 1989/6/6(29:米)
ヘルムスマン 186cm / 87.5kg »Click

〈Oracle Team USA〉に最後まで乗っていたアメリカ人で、現役セーラーとしては数少ないア杯経験者ということになりますか。
上の紹介記事に出てくるお父さんは、米国ア杯の伝説のバウマンと呼ばれた男で、ホント、カウボーイみたいな人です。
その息子カービーは……へー、モスのワールドで3位ですか、すごいなぁ。

■ Riley Gibbs 1996/11/9(22:米)
ウイングトリマー 183cm / 91kg »Click

2017年フォーミュラカイト世界選手権4位って、

これですか。このスキルがF50のウイングトリマーにどう繋がるかわかりませんが、なんたって若いので、どうバケるかわかりませんぞ。

■ Hans Henken 1992/6/4 (26:米)
フライトコントローラー タクティシャン 183cm / 85kg »Click

チームの鍵を握るのはこの人か。ジュニアでは29er。ユースでは49er、そしてモスと、いずれもハイスピード系で鳴らした人みたい。

■ Mac Agnese 1994/4/26(24:米)
グラインダー 183cm / 83kg »Click

2020年東京五輪の49erも目指しており、
ワールドマッチレーシングツアーに出場ともあります。

■ Dan Morris 1987/12/31(31:米)
グラインダー 178cm / 90kg »Click

2013年のWorld Match Racing Tour優勝ということは、Taylor Canfieldのチーム(US One)にいたということですね。Taylor Canfieldの方は、次のア杯では〈Stars + Stripes〉に参加します。
で、こちら〈United States SailGP Team〉にも加わるか? って話は2月から出てはいますね。

また、2016年のMatch Racing Tourも優勝ってことは、今回〈中国〉チームのスキッパーPhil Robertsonのチーム(Phil Robertson Racing)にいたということになります。


と、一言でいって「若い」USチーム。
シドニー大会では、5-3-5-5-6で最下位でしたが、〈フランス〉、〈中国〉とは2点差。3位だった〈英国〉でも5点差ですから、十分手の届くところにいます。

なんか、応援したくなる、このチーム。
サンフランシスコが楽しみです。

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