– 「プラダカップ」イタリア勝利。「アメリカズカップ」は NZ x 伊 に

海外レース情報
2021/02/23


「第36回 アメリカズカップ」の挑戦艇を決める「プラダカップ」は、2月20日(土)、2月21日で決勝の後半を行い、イタリアの〈LUNA ROSSA PRADA PIRELLI TEAM〉が 7-1 という圧倒的なスコアで英国の〈INEOS TEAM UK〉を下し、優勝しました。
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■2/20「プラダカップ」決勝、3日目(R5-R6)
7勝先取の決勝を、
〈ルナロッサ〉4勝 - 0勝〈イネオス〉で迎えた3日目。

Race-5
両艇 OCSでチャラですが、そのとき〈ルナロッサ〉から出ていた抗議(カミ/シモ)が通って〈イネオス〉にペナルティー。〈ルナロッサ〉はそのままリードを広げて5勝目。

Race-6
シモから良いスタートを切ったイネオス。1カミマークで先行。ルナロッサもそこそこ追い上げるものの適わず。イネオス1勝を挙げます。

■2/21「プラダカップ」決勝、4日目(R7-R8)
〈ルナロッサ〉5勝 - 1勝〈イネオス〉、で,迎えた決勝4日目。7勝先取で優勝です。

Race-7
〈イネオス〉、ここでもシモから良いスタートを切るも、今回は〈ルナロッサ〉も高さとスピードで前に出ます。
一旦前に出れば、キッチリ走りリードはどんどん広げていく〈ルナロッサ〉。6勝目。

「さてどうします?」と話を振られた〈イネオス〉のサー・ベン・エンズリー。
「ここからは全レースで勝つか。さもなければ終わり。きわめてシンプル」
と、まあ、このタイミングで何か一言と言われても……ですよねぇ。
スタートはかなり良くなっているのですが、どうにも走りで勝てないのが分かっている感じです。

Race-8
ピンエンドのレイラインから出てしまいポートタックでのスタートとなった〈イネオス〉。
〈ルナロッサ〉は〈イネオス〉の後ろを交わし無理矢理上ってスターボードのままで……これがOCS。早すぎるスタート。
当然ペナルティーで50mの罰退。ん?20mか。解説のケン・リードはポート/スターボのケースじゃないのかと言ってますが。
20mのペナルティーはすぐに解消となり、最初のミートこそ前に出る〈イネオス〉ですが、次のミートでは〈ルナロッサ〉が前に。
こうなると、ずるずる遅れる〈イネオス〉。最後は700m以上の差がついて、勝負はつきました。

「アメリカズカップ」は、3月6日から始まります。
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イタリアチームが挑戦艇となるのは、1992年の対〈America3〉(於:サンディエゴ)、2000年の対〈Team New Zealand〉(於:オークランド)に続いてこれで3度目。
過去2回はいずれも破れています。

さらに、イタリア〈ルナロッサ〉のスキッパー、ジミー・スピットヒルは、前回の防衛艇〈Oracle Team USA〉のスキッパーだったわけで。

チームは変わっても、リターンマッチということになりますか。