オリンピック開催に向けて

Talk on Breeze : Vol.14 コメント

オリンピック開催に向けて
2020年の東京オリンピック開催を受けて、JSAFの児玉萬平常務理事よりコメントが出ています。

2013/09/09


2020年、東京オリンピック開催が決定しました。

JSAFでは東京招致に向けてこれまでオリンピック招致委員会を中心に活動を行い、IOC委員のセーリング会場視察アテンド等の活動をしてまいりました。また今年7月にはJSAF河野会長のJOC副会長就任が決まり、以来、河野会長の幅広い人脈を通じたロビー活動、さらに今回、招致団の一員としてブエノスアイレスに乗り込まれて直接IOC委員への働きかけをされ、結果として東京オリンピック招致決定を見ましたことは。JSAFにとっても大きな意義があったと思います。

今回の招致決定により、今後7年間に世界選手権レベルのレガッタが数多く日本で行われると予想され、もちろんISAF総会も東京で行われることになります。外洋ヨット関係者にとっても、例年ISAF総会に合わせて行われる、オセアニックコミティー、ORCコングレス、IRC総会などのイベントをホストする役割を負うことになります。また、こうした国際会議の開催を機に、外洋レース、キールボートレースの国際レガッタの日本誘致の関心も高まることと思いますし、実現に向けた検討も始めなければなりません。

一方、招致決定の前日に開催されたJSAF理事会では、オリンピック特別委員会委員長の西岡副会長からジュニア・ユース選手を対象としたオーストラリア・パースでの年間を通じたトレーニングプログラムの発表があり、我が国のセーリング強化プログラムに大きな変革の波が押し寄せていると感じました。新しい波の中で次世代のセーラーが数多く育っていくであろう中にあって、我々外洋ヨット関係者も従来の殻を破って、発想の転換を迫られる時期に差し掛かっていると強く感じます。

日本セーリング連盟(外洋艇担当)
常務理事 児玉萬平