Talk on Breeze : Vol.030 インタビュー
既存のJSAF外洋総務委員会に替えて、外洋常任委員会が設置されました。
何がどう変わったのか。委員長に就任された、植松JSAF副会長にお話をうかがいました。
JSAF副会長、JSAF外洋常任委員会 委員長: 植松眞
聞き手:高槻和宏
2015/6/17
高槻: 日本セーリング連盟に「外洋常任委員会」が設置されたということですが。
植松: そうなんです。昨年(2014年)から動きはあったんですけど、今年5月の理事会で正式に承認され、JSAFの組織図に載りました。というところで公表、と。
外洋常任委員会のホームページは→こちら
— この中で議事録も公開されてますね。
JSAFの中でいわゆる”外洋系”と呼ばれる部門を統括する組織ということですね。
「外洋艇推進グループ」という名称もあるのですが、これは誰か長がいる組織ではなく単なるくくりなので。
— 外洋担当のJSAF副会長である植松さんが外洋常任委員長に就任したことで、”外洋系”にまつわる組織体系がシンプルに分かりやすくなりました。
「外洋会議」というのがあって、こちらも外洋系の専門委員会や理事が集まって意見交換しているんですけど、懇親会といったら怒られるかな、懇談会というか、JSAF内の正式な組織では無かったんです。あと、日本全国の外洋系加盟団体の方々が一堂に会する「外洋団体長会議」というのもありまして、こちらも、地方の声を吸い上げたり、逆にJSAF側の問題点を聞いて貰ったり、と、極めて意義のある集まりなんですけど。
— ここで、正式に外洋常任委員会ができたことで、そうした全国会議の意義も増すってことですね。
で、外洋常任委員会には事務局も置いて、元の外洋総務委員長が事務局長に就任、と。
いいですね。なんかこのあたりの意思決定プロセスが分かりにくかったのですが、スッキリした感じ。
ジャパンカップもね、ワーキンググループを作って、何が問題で、どうしたらいいのか、さんざん話合って結論を出し、それを提言として外洋常任委員会に挙げた、というわけ。
— はい、こちらでも広報したんですけど。そのときには「外洋常任委員会」という組織がまだ正式に公開されていなかったので、なんか分かりにくくて。これでスッキリしました。
JSAFの単独主催で、スポンサー無し。受益者負担でやってもらいます。ジャパンカップは。
— 艇数も集まったし、ここ何年かで一番盛り上がるかも。
あとね、アメリカズカップ。早福総監督と連絡とって、何か記事書いて欲しいのよ。なんか、高槻さんらしい、斜め上いくヤツを。固い記事は広報委員会にお任せするとして。
— 斜め上? ですか?
なんかね、看板貸しだけだろ、みたいに言われたりするんですよ。そこんとこをね……。
— ああ、日本人セーラーが乗らないんじゃ意味無いとか、ですか?
前回の〈オラクル〉だってアメリカ人ほとんど乗ってなかったし、スウェーデンの〈アルテミス〉だってイギリス人がチームマネージャーでオーストラリア人がヘルムスマンですから、ね。
アメリカズカップ自体、意味が大きく変わってきているってことかな?
— たとえば、サッカーでメッシが日本代表に入ったら、「おおーっ」となって、難しいこと言わずに日本代表を応援すると思うんですよね。
そんな感じじゃないですか、今度のチーム・ジャパンは。
それそれ、そういう記事。斜に構えたやつ。頼みますよ。
— 分かりました。
なんかそのての記事を載せるコーナーを造らないとだめかなぁ。
と、その前に。こちら「on Breeze」は”外洋系”のホームページなんですよね? アメリカズカップって、そもそも全然外洋じゃないし。前まではキールボートってくくりでまだアレだったけど、フォイリングカタマランだと、もうね。”外洋系”に納まりつかないんですよね。
そこまで斜に構えなくていいから。細かいこと言わずによろしくお願いしますよ。
— わかりました。外洋常任委員長管轄ということで。
はい。
アメリカズカップも含めて、外洋艇レースを盛り上げていくのが、外洋常務委員会なのです。 みなさん、よろしくお願いします。