シドニーホバート特集(2015/12/28)号

先週末は2015年最後の週末。さすがに国内加盟団体からの更新は少ないです。ここは南半球オーストラリアのそのまた南端で繰り広げられている「シドニー・ホバートレース」の激戦で、手に汗握りましょう。
海外レース情報コーナーは→こちら

2015-12-27-12-00-00-large12月27日(日曜日)1200の天気図
tenki.jp より



JSAF・全日本など

JSAF 日本セーリング連盟
 updated on 2015/12/25

日本セーリング連盟 キールボート強化委員会から「第4回委員会」(12/14:東京開催)の議事録が掲載されています。
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その他、
・ジャッジクリニック
・B級ジャッジ認定講習・試験
・ルール委員会議事録
・セーリング連盟事務局電話回線復旧のお知らせ
等の更新があります。
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JSAF外洋安全委員会
updated on 2015/12/22

日本セーリング連盟 外洋安全委員会から、
「JSAF外洋特別規定、解説講習会」(2016/2/7:大阪開催)の<申込先に注意!!!>
の書き込みです。
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updated on 2015/12/27
「Offshore Special Regulations2016-2017」の変更点についての速報がfacebookページに掲載されています。
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「Offshore Special Regulations2016-2017」は→こちらに。


J-sailingJ-Sailing
 updated on 2015/12/26

日本セーリング連盟の機関誌『J-SAILING』のweb版に、「2015 NST伊藤園マッチレース・ファイナル クリスマス・マッチ」(12/19~12/20:葉山開催)の記事が掲載されています。
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日本障害者セーリング協会
updated on 2015/12/22

日本障害者セーリング協会(PSAJ)から、「マリン関係障害者対応講習会」(2016/3/4:東京開催)のお知らせです。
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日本視覚障害者セーリング協会
updated on 2015/12/26

日本視覚障害者セーリング協会(JBSA)、神奈川の2016年1月の活動予定です。
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JBSA東京は→こちら


日本マッチレース協会 
updated on 2015/12/23

日本マッチレース協会(JYMA)から、「ルール変更についての会話」というトピックがアップされています。
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東京湾~以北

JSAF外洋東京湾
 updated on 2015/12/21

JSAF外洋東京湾より、「2016年度ORC証書の発行について」です。
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相模湾

hayamayachtclub葉山ヨットクラブ
updated on 2015/12/26

葉山ヨットクラブ、2016年行事予定です。
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葉山マリーナヨットクラブ
updated on 2015/12/26

葉山マリーナヨットクラブ、「創立30周年記念パーティー」(2016/2/11開催)のご案内です。
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updated on 2015/12/21
葉山マリーナヨットクラブのfacebookページで「アドニス大野稔久オーナー、伊藤園クリスマスマッチ優勝!」の記事がアップされています。
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日本マッチレース協会 
updated on 2015/12/22

日本マッチレース協会から、セールトレーニング葉山主催「伊東園マッチ2015シリーズファイナル」(12/19~12/20:葉山開催)の模様がアップされています。
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demoJSAF三浦外洋セーリングクラブ

三浦外洋セーリングクラブ主催「2015年度後期 小網代フリートレース」の暫定成績が出ています。
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レース公示は→こちら(pdf)
帆走指示書は→こちら(pdf)


江ノ島ヨットクラブ
updated on 2015/12/24

江の島ヨットクラブ主催「2015年江の島キールボートチャンピオンシップシリーズ」の年間成績が出ました。

スポーツクラス
優勝 〈Centro〉(Y-25ML)山田オーナー

クルージングクラス
優勝 〈AVANTI〉(First36.7)野田オーナー

となりました。
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江の島ヨットクラブ、2016年のレーススケジュールが出ています。
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中部・東海

demoJSAF外洋駿河湾
updated on 2015/12/14

JSAF外洋駿河湾「2015年 沼津フリートレース」年間総合は、

優勝 〈MIWA〉

となりました。
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外洋駿河湾沼津の2016年度のレーススケジュールは→こちら


関西・内海

日本J24クラス協会
updated on 2015/12/23

日本J24協会須磨フリートから、「スマキングレポート」です。
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須磨フリート、2015年度は、
優勝〈upwind〉
となったようです。
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九州・沖縄

先週は、更新情報がありませんでした。

海外レース情報

海外レース情報
2015/12/28

「Rolex Sydney Hobart Yacht Race 2015」は、12月26日にシドニーをスタート。

スタートシーンの動画は→こちら
1時間以上の長尺です。

ここから628マイル南下し、タスマニア島ホバートでフィニッシュする年末恒例のレースです。

スタートは良い天気で、湾を出てからはダウンウインドだったようですが、予報通り夜半に前線通過。南半球がゆえの冷たい南からのド強風になったようです。当然上り。

12月27日 0100発信のニュースでは、前回ファーストホームの〈Wild Oats XI〉がメインセールを破いてリタイア。同じくスーパーマキシの〈Perpetual Loyal〉はラダートラブルでリタイア。
同じくファーストホームを狙うケンリードスキッパーのUS艇〈Comanche〉もラダーを壊しリタイア……も考えたようですが、洋上で修理しレースに復帰、とあります。
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続報:12月27日 0630 発信 »Click ————

〈Comanche〉はラダーとダガーボード(カンティングキール艇なので、キールと別に左右2枚のダガーボードあり)にダメージとあります。
ここで、他のスーパーマキシより一回り小さい88ftの米国艇〈Rambler〉がトップに立ちバス海峡に入ります。すごい!! こちらも米国艇。
地元のニュースでは、”米国艇”であることに結構こだわっているもよう。というか”オーストラリア艇”ではない、という意味か。

この時点でリタイア艇は多数。〈CEX Dolce〉はディスマストでJervis Bayへ。
他はシドニーへ戻るもよう。
乗員は全員無事です。


続報:12月27日 1400発信 »Click ————

〈Comanche〉は何か漂流物がぶつかったようで、片舷のダガーボードとラダーが完全に無くなったとのこと。
片方は残っているので、左右2枚のラダーを持つツインラダーはこういうところでイイです。

〈Comanche〉のスキッパー、ケン・リードは、
“We decided to punch on through. We think we can get to Hobart safely,”
“I don’t care if we limp over the line. We are going to finish this damned race.”
と諦めない宣言。なんかカッコ良いです。

” punch on through”は、やり抜くぜ、みたいな感じ? 
“limp over the line”は、ボロボロズタズタのヨロヨロでラインを切ったって気にしない。
“damned race”を日本語に訳すのは難しそう。忌々しいレース? いやもう少し尊重というか畏怖の念が入っているか?

まあ、最大のライバル〈Wild Oats XI〉のリタイアを聞いてのレース続行判断だと思いますが。

その後トップに返り咲いた〈Comanche〉。
〈Rambler〉も何か漂流物(submerged object)にぶつかったもよう。他にもラダートラブルでリタイアしている艇が多いので、貨物船から落ちた材木か何かが水面ギリギリに浮かんで広範囲に流れていたのかもしれません。

この夜(26日夜から朝にかけて)は、冷たく重い南極からの強風に大波、加えて大雨ということですから辺りは真っ暗でしょう。雹のようなものまで降っていたもよう。寒そう。ここに見えない漂流物があたり一面に流れているなんて。

これが”damned race”か。

“~ damned race”というコンピュータゲームがあるのか? 良く使う表現なのか? すいません、分かりません。

先週のこの欄で紹介したシドニーホバート初の中華人民共和国艇〈Ark323〉(TP52)はスタート前か直後かに他艇と衝突してリタイア。
日本艇〈KLC Bengal 7〉(Humphreys 54)は、メインセールトラブルでリタイア、シドニーに引き返しました。

この後風が落ちるとの予報です。


続報:12月27日 1756発信 »Click  ————

〈Comanche〉が失ったのは、右舷側のラダーとダガー。となると、ポートタックの上りになると困るということ。ライバル艇に知られないようにどちら側かは隠していたのかと思いましたが、ばれちゃったようです。

そのライバル〈Rambler〉もやられたのは右舷側のダガー。これが twisting and bending してると言いますから、抜くに抜けず。綺麗さっぱり無くなっているという〈Comanche〉よりも困った状況なのかも。
〈Rambler〉のナビゲーターアンドリュー・ケイプは、「良く分からないけど、”marine life or flotsam”と衝突したようだ」と言ってます。
flotsamは漂流貨物。marine lifeはクジラ類か。エチゼン・クラゲみたいなのも入るのか?
衝撃からすると、”硬い物”との推測ですが。

やはりポートタックでのパフォーマンスは10%落ちるということで、
「風、右に触れないかなぁ」と言ってます。
ちなみに、このアンドリュー・ケイプという人は、この欄でもお馴染み、「ボルボ・オーシャンレース(VOR)」に何度も出ている人で、ケン・リードと一緒に、あるいはライバル艇に、という関係にあるオーストラリア人です。
共にVOR優勝経験は無し。

それにしても、広い海の上、同じ一つの漂流物にこの2艇が次々に衝突する可能性はゼロに近く、危険な漂流物か水棲動物が広範囲に散らばっていた可能性あり。”damned race”です。


続報:12月27日 2200発信 »Click  ————

ここまでのリタイア艇は29艇。
日本艇〈KLC Bengal 7〉はメインセールのトラブルということでしたが、
自身のブログによると、
「直接の原因ではなく、今後の安全面を考えてのリタイアとのこと」
とのこと。
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「船体、クルーともに良好」のようです。


続報:12月28日 0730発信 »Click  ————

残航150マイルというところで、ファーストホーム争いは、〈Comanche〉がリードを広げています。2番手の〈Rambler〉との差は16マイル。

この後風は落ち西に回るとの予報で、スターボードタックなら、失ったダガーやラダーは風上舷になるので〈Comanche〉としては御の字。〈Rambler〉は壊れたダガーが刺さったままなので、特に軽風になるとスターボードタックでも問題あるのでは?
そもそも〈Rambler〉は全長88ftで、100ftの〈Comanche〉とは同じ条件で走れば絶対スピードは段違いのはず。ハンディキャップでは〈Rambler〉がクラス(IRC0)トップに立っているようですが、やはりここはファーストホーム争いでしょう。

但し、タスマニア島の東側、切り立った崖の脇を通過しなければならないので、微風の西風だとかなりトリッキーな展開もありえます。レーストラッカーを見ても、この時点で両艇かなり沖を走ってます。
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かなり遅れてはいますが、100ftのオーストラリア艇〈Ragamuffin 100〉もヒタヒタと……。

〈Comanche〉のETA(フィニッシュ予想時間)は、この原稿を書いている時点で、
12月28日 2011 (シドニー夏時間)
となっています。
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今週末は




今週は年越し。
・駿河湾横断レース »Click

と、新年早々、ヨットレースは始まります。