穏やかな12月の始まりです。
などと言っていたところで、南氷洋に入った「ヴァンデグローブ」では、白石康次郎の〈SPIRIT OF YUKOH〉がディスマストでリタイヤという残念至極なニュースが入ってきました。
乗員に怪我はありません。自力でケープタウンに向けて航行中。
詳しくは、海外レース情報のコーナーで。
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ということで、12月の表紙写真も、バンデグローブから。
12月4日(日曜日)1200の天気図
tenki.jp より
JSAF 日本セーリング連盟
updated on 2016/12/03
日本セーリング委員会(JSAF)ルール委員会から、『ルールブック2017-2020』発売のお知らせです。
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updated on 2016/12/03
RRS改定に伴う「B級ジャッジ更新講習会」のお知らせは→こちら
JSAF 日本セーリング連盟
updated on 2016/11/29
JSAFレース委員会からは「ナショナル・レース・オフィサー更新講習会」のお知らせです。
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日本視覚障害者セーリング協会
updated on 2016/11/27
日本視覚障害者セーリング協会(JBSA)神奈川、12月の活動予定です。
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東京は→こちら
日本マッチレース協会
updated on 2016/12/03
「第6回 JYMA選抜 大学対抗&U25 ヨットマッチレース」主催:日本ヨットマッチレース協会、/ユニマットプレシャス/、/マリーナ東海/ (2017/3/10~3/12:マリーナ東海開催)のレース公示Ver.1.5が出ています。
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大会ページは→こちら
facebookでも。 »Click
JSAF外洋東京湾
updated on 2016/12/01
JSAF外洋東京湾のホームページに、「2017年度IRC証書更新のご案内」が掲載されています。
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JSAF三浦外洋セーリングクラブ
updated on 2013/06/16
「Shonan Race 2016」共同主催:三浦外洋セーリングクラブ、/リビエラリゾート/ (12/4開催)は、中止になりました。
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ということで、年間総合は、
N class(Aグループ) 16艇エントリー
優勝 〈バーバリアン〉
N class(Bグループ) 25艇エントリー
優勝 〈VOGUE〉
I class 40艇エントリー
優勝 〈PROPAGANDA〉
となりました。
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レース公示は→こちら(pdf)
帆走指示書は→こちら(pdf)
江ノ島ヨットクラブ
updated on 2016/12/01
「2016 ネプチューンレース」主催:江の島ヨットクラブ (11/27:江の島開催)は、
スポーツクラス (7艇出場)
優勝〈Ariadne 〉(Seam33) 松木オーナー
クルージングクラス (1艇出場)
優勝〈ESPERNDO〉(HUNTER36) 石川オーナー
となりました。
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レース公示は→こちら(pdf)
帆走指示書は→こちら(pdf)
updated on 2016/12/01
「2016 イルミネーションカップ」主催:江の島ヨットクラブ(12/11開催)の公示が出ています。
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JSAF外洋駿河湾
updated on 2016/12/04
「2016 オータムシリーズ第4戦」(12/11開催)のお知らせなどが掲載されています。
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2017年レース日程の予定案も掲載されています。
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関西ヨットクラブ
updated on 2016/11/28
関西ヨットクラブ「ポイントレース IRC」(11/27開催)は、
IRC ENDORSED (5艇出場)
1Race
1位 〈SWING〉(BOTIN 40) 鈴木啓介オーナー
2Race
1位 〈SWING〉(BOTIN 40) 鈴木啓介オーナー
updated on 2016/12/01
「第3回 JOINT CARNIVAL」共同主催:関西ヨットクラブ、/新西宮ヨットハーバー/(2017/3/19開催)のお知らせです。
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updated on 2016/12/04
関西ヨットクラブ、ポイントレース最終戦、「第3回 HELLY HANSEN CUP」(12/4開催)の結果でしょうか。
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徳島ヨットクラブ
updated on 2016/11/29
徳島ヨットクラブ、平成28年度役員名簿が掲載されています。
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今週は更新情報が無かったようです。
業界情報
年末恒例、海の仲間の集まる場
「第7回 FEELIN’ OCEAN 2016」は今年も開催。
・日時:12月12日(月)
・場所:恵比寿
詳しくは、→こちらから
facebookページもあります。
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海外レース情報
11月6日、フランスをスタートしたシングルハンド・ノンストップ世界一周レース「ヴァンデグローブ 2016-2017」は、、、
日本から初出場の白石康次郎の〈SPIRIT OF YUKOH〉がディスマスト。セカンドスプレッダーから上が完全に折れ落ちて、ワイヤー類でぶら下がっている状態です。
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乗員、艇体には異常は無く、ジュリーリグをセットアップする作業で忙しいとのこと。
この記事の時点では、まだレースを続けられるかショアチームと検討中、となっています。
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事故は昨日(12/4)日本時間の午前11時30分頃。南氷洋に入りケープタウンの南に差し掛かったところで発生。
〈SPIRIT OF YUKOH〉はここまで11位~13位と、先頭艇からはすでに3500マイル以上離されていましたが、周りはかなり密集した後続艇団を形成しており、サッカーでいえばJ2って感じ。〈SPIRIT OF YUKOH〉はそのJ2の中ではトップ目を伺う展開。
前を行くJ1の方は上位から下位までかなり差が開いていて、ポツポツ落ちてくるJ1下位艇団を飲み込みつつ接戦を繰り広げるJ2のトップ争いは、応援しがいがあったのですが……。
ここでディスマストは残念至極。
結局、レース続行は不可能ということで、リタイアを決断。
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本人に怪我が無くて何よりですし、ケープタウンまで400マイルくらいでしょうから、不幸中の幸いかと。
記事によればディスマスト事故当時は、35~40ノットの風となっているのでかなりの時化もよう。周りの艇も何艇かトラブルに見舞われています。
同じくJ2グループの1艇、Arnaud Boissieres(仏:44才)の〈Le Mie Caline〉はメインセールのラフのスライダーカーが壊れて外れてしまったようです。
前線の通過に伴う突風だったようで、風速は25ノット程度なれど波が非常に悪かった、と。
マスト側のトラックは壊れてないようなので、風が落ち着くのを待ってセールを全部降ろし、カーの交換作業に入るとのことです、が、あの巨大なセールを1人でセットするってことですよね。気が遠くなります。
Conrad Colman(NZ/USA:33才)の〈Foresight Natural Energy〉も電気系統がダメになってオートパイロットが使えず、ブローチングで横倒しに。ジェネカーを海に流してしまい……これは回収しようとしているのか?
とにかく困ったことになっているもよう。
Nandor Fa(ハンガリー:63才)の〈Spirit of Hungary〉もオートパイロットのトラブルで、A7(強風用のジェネカー)を揚げた状態でワイルドジャイブ、……ということですか。
オートパイロットは配線の腐食ということで、なんとか修理完了するも、A7は真っ二つに破れて回収できず。ハリヤードと共にオサラバしたもよう。
と、トラブルはあれど、それぞれレースは続行中。
また、J1の方でも、4番手を走っていたJeremie Beyou(仏:40才)の〈Maitre CoQ)〉はトラベラーカーのトラブルでメインセールダウンを余儀なくされ、走りながらの修理は不可能のようで、北東にあるAmsterdam Islandの島影に向けて帆走中。
Amsterdam Islandって……結構遠いですね。オーストラリアと南アフリカの中間くらい。緯度的にはメルボルンと同じ位。
google earthで見る限り、鳥島のような絶海の孤島で、入り江は無し。島影で風と波を避け、修理作業をするということでしょう。
そんな中トップを行く、Alex Thomsonの〈HUGO BOSS〉とArmel LE CLEAC’Hの〈BANQUE POPULAIRE VIII〉の2艇はとんでもない接戦を繰り広げながら南氷洋をかっ飛ばしています。前回の優勝艇よりも6日も早い壮絶なペースで。
〈HUGO BOSS〉は右舷側のフォイルを破損しているとのことですが、不利なポートタックでもスピードで負けていないもよう。氷山リスクを回避するために設けられた進入禁止ゾーンの際では、12時間の間に9回もジャブを繰り返す執念の走り。このペースでホーン岬まで突っ走るのか。
対して、下の動画は〈BANQUE POPULAIRE VIII〉。「ヴァンデグローブ」前のようですが、
こうして見比べると、やはりフォイルを効かせた〈BANQUE POPULAIRE VIII〉の方が浮いてますね。
今のところ、徐々にリードを広げています。
この2艇を追って、Sebastien JOSSEの〈Edmond De Rothschild〉が700マイルほど後ろから。さらに遅れてPaul Meilhatの〈SMA〉が続きます。
Paul Meilhatはまだ紹介していませんでした。この人もまた、すごいんです。
艇は2011年8月進水のVPLP – Verdierデザイン艇。
というより前回の「ヴァンデグローブ2012-2013」でFrancois Gabartが乗り記録的なスピードで優勝した元〈MACIF〉です。
その優勝タイムが78日19時間22分19秒。
ということは、それより6日も早いペースで走る2艇と1130マイル離れてはいますが、……こちらも去年より早いペースで走っていることになりますか。
Paul Meilhatは34才のフランス人。
ジュニアのときはレーザーのフランスチャンピオンになってます。その後49erでのオリンピックキャンペーンを経てショートハンド・オフショアの世界に。
〈ヴァンデグローブ〉で2勝しているあのMichel Desjoyeaux(そうです、「ボルボ・オーシャンレース」にも出て来たフランス外洋レース界の大物です)とダブルハンドで走ったこともあるようで、今回の準備段階から加わっているもよう。
と、強力な〈SMA〉チームなのですが、2015年の12月、「トランザット・ジャックヴァーブル」の帰路にあたるシングルハンドの大西洋横断レース「Transat Saint-Barth to Port la Foret」で、遭難しています。
当時の記事が→こちら(いきなり大音量で動画も始まってしまうかもしれないので注意)
50~60ノットの風という大時化の中、8メートルの波で時折サーフィングするIMOCA60。マストにハーネスのテザーをかけて作業をしていたときでしょうか、突然波で加速した拍子に体をもっていかれます。このとき「second stay」とあるので前から2番目のフォアステイということか?に体を打ちつけられ、骨折と打撲の大けがを負います。艇はそのままブローチング。メインセールのバテンも何本か折れて……と、記事ではイマイチよく分かりませんがなんだかとんでもない状況に。
艇のトラブルも難儀でしょうが、シングルハンドで身動きできないような大けがを負ってしまうとこれはもうピンチ。
救助要請をするも、風が強くてヘリが飛べず。ポルトガルの沿岸警備艇が近くまで来るも波が高く救助は無理。ということで、サバイバルスーツを着るだけでも激痛がはしるような重症のまま、揺れる艇内で一晩明かします。
翌朝、沿岸警備艇から2名の隊員がゴムボートに乗って〈SMA〉に横付けしなんとか運び出されるも、母艦に引き上げるときに波にさらわれてゴムボートは転覆。隊員2名と共に海上に転落してしまいます。
えー、どうなるの?というところで果敢に出動したヘリが到着。重症を負ったPaul Meilhatはストレッチャーに載せられた状態で釣り上げられます。そして30分後には病院へ収容され助かった、と、まあこんな記事です。
そんな「死にそうなめ」に合ったのが、去年の今頃なわけで。
その後艇も回収し、整備し直し、スタートラインに立ち。そして今、こうして最新のフォイル艇をしっかり追走し、この位置に付けているのはすばらしい。
救助する側も命がけですから。
こんな事故にもメゲずにレースを続ける参加艇も、主催者側も、それを見守り応援する周辺国の行政側も、すごいです。
白石康次郎も、ディスマストなんかにメゲずに、次のステージを目指していただきたい。これまでこの欄で紹介してきたように、ショートハンドの外洋レースはこの後も続々と開催されるんだから。
12月の表紙写真は、ヴァンデグローブから。
この記事を書いている時点では6位、つまりJ1でプレーをしているYann Elies(仏:42才)の〈QUEGUINER – LEUCEMIE ESPOIR〉です。遠目で分かりにくいですが。2007年8月進水でMarc Guillemotが乗っていた元〈Safran〉。「ヴァンデグローブ2008-2009」では3位に入っている艇です。
といっても、ハイドロフォイルもアウトリガーもない旧艇ですから、J1にいるのは立派。
今週末は、
今週末は、
・葉山マリーナヨットクラブ クリスマスレガッタ
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・葉山ヨットクラブ 忘年会レガッタ
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・外洋駿河湾 オータムシリーズ第4戦
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となっています。
文中、/~/で括った団体名は、日本セーリング連盟非加盟団体の意味です。加盟団体との混乱を避けるために記載してあります。これまでは非加盟団体名は記載しないようにしていたのですが、これはこれで混乱するのでこのようにしてみました。
詳しい編集ポリシーは→こちらから