続アメリカズカップ(2017/06/26)号

梅雨空の日本ですが、地球の反対側バミューダではア杯の熱戦が続いてます。勝負はまだ明日に持ち越し。
こちらLog on Breezeでは、挑戦艇〈エミレーツ・チームニュージーランド〉の強さの秘密について。海外レース情報→こちらから。

6月25日(日曜日)1200の天気図
tenki.jp より



JSAF・全日本など

JSAF 日本セーリング連盟
 updated on 2017/06/21

日本セーリング連盟(JSAF)レース委員会から、「エリア・レースオフィサー・セミナー」(7/16:石川県、七尾開催)の公示が出ています。
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東京湾~以北

JSAF外洋東京湾
 updated on 2017/06/23

JSAF外洋東京湾から、「SAWAJI Events2017 in Habu」(8/5:伊豆大島、波浮開催)のお知らせです。
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東京ヨットクラブ
updated on 2017/06/19

「TYCレース2017 第4戦ジューンレガッタ」主催:東京ヨットクラブ(6/18開催)は、

レースクラスA (7艇出場)
優勝〈Forte〉(Dehler 38)

レースクラスB (5艇出場)
優勝〈ASTO〉(JEANNEAU SF32)

レースクラスC (8艇出場)
優勝〈Twilight〉(YAMAHA28S)

クルージングクラス (4艇出場)
優勝〈ミネルバ〉(YAMAHA23)

となりました。
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レース公示は→こちら(pdf)

updated on 2017/06/22


「第9回 SUBARU-ZA CUP charity YACHT RACE TOKYO BAY OPEN 2017」共同主催:東京ヨットクラブ、/浦安ヨットクラブ/ (7/15~7/16開催)でヘリコプターからの観戦ツアーの募集を開始しました。
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公式ホームページは→こちら


神奈川県セーリング連盟
updated on 2017/06/22

「タモリカップ2017 横浜大会」共同主催:神奈川県セーリング連盟、/タモリカップ実行委員会/、/横浜港ボート天国推進連絡協議会/ (9/9:横浜ベイサイドマリーナ開催)の公示が出ました。
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大会ホームページは→こちら

相模湾

神奈川県セーリング連盟
updated on

神奈川件セーリング連盟から、「オリンピック海場体験2017」(7/26、7/27:江の島ヨットハーバー、葉山新港開催)のお知らせです。
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葉山マリーナヨットクラブ
updated on 2017/06/20

葉山マリーナヨットクラブ(HMYC)から、「安全講習会」主催:葉山マリーナ(7/9:葉山マリーナ開催)のお知らせです。
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zmyc
逗子マリーナヨットクラブ
updated on 2017/06/24

「第29回 初島ダブルハンドヨットレース2017」主催:逗子マリーナヨットクラブ (6/24開催)は、

クラスA (12艇出場)
全艇リタイヤ

クラスB (12艇出場)
全艇リタイヤ

クラスC (13艇出場)
優勝〈HORIZON6〉(YOKOYAMA 30 RMOD) 邨瀬愛彦/荒川 海彦

クラスD (12艇出場)
優勝〈Hayate〉(SEAM 31) 牧宏記/貝塚義浩

クラスE (14艇出場)
優勝〈SAMOA〉(GRAND SURPRISE 31 TR)大石好幸/梁震

クラスF (15艇出場)
優勝〈Crescent II〉(SEAM 33 MOD)平井昭光/小林正季

クラスG (13艇出場)
優勝〈1122TREKKEE〉(MUIR40 MOD)新田肇/平出篤志

となりました。
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レース公示は→こちら(pdf)
帆走指示書は→こちら(pdf)

大会ページは→こちら

写真は→こちら
動画もあります。 »Click

中部・東海

JSAF外洋東海
updated on 2017/06/23

「全日本ミドルボート選手権 2017」主催:JSAF外洋東海 (7/15~7/17:三河湾ラグナマリーナ開催)のエントリーリストがアップされています。
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大会ホームページは→こちら

関西・内海

関西ヨットクラブ
updated on 2017/06/20

関西ヨットクラブから、レッドブル・ユースアメリカズカップに出場した〈海神チームジャパン〉の報告です。
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demoJSAF外洋西内海
updated on 2017/06/20

JSAF外洋内海「No.3 ソーセージラウンド」(6/18開催)は、

BWクラス (5艇出場)
優勝〈バグース-J〉(J-24)

ORCCクラス (6艇出場)
優勝〈KINE KINE 11〉(IMX 40)

IRCクラス (6艇出場)
優勝〈KINE KINE 11〉(IMX 40)

となりました。
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九州・沖縄

今週は更新情報が無かったようです。

海外レース情報

海外レース情報
2017/06/26

「第35回 アメリカズカップ」は防衛艇〈オラクル・チームUSA〉対挑戦艇〈エミレーツ・チームニュージーランド〉の戦いになった……というのは先週この欄でお届けしましたが、6/18(土)6/19(日)の2日間で4レースが行われ〈エミレーツTNZ〉が4連勝。
7勝先取の勝負ですが、なぜか総当たりのクオリファイヤーズに出場していた防衛艇〈オラクルUSA〉がそこで優勝しボーナスの1点を持っているので、〈エミレーツTNZ〉はカップを奪還まであと4勝ととなります。

そして先週末の3日め4日めはどうなったか……と、その前に、
〈エミレーツTNZ〉にはタクティシャンがいない件について。

先週のこの欄でも書きましたが、挑戦艇決定のプレイオフ最終戦では、対する〈アルテミス〉側はここが〈エミレーツTNZ〉の弱点と見ていたようです。
確かに〈エミレーツTNZ〉にはタクティシャンがいない。でも、これがなかなか強い。
そこんとこ、どうなっているのか?

スーザン・マクファーデンが面白い記事を書いてます。

「The secret weapon pushing Team NZ to victory」

〈エミレーツTNZ〉のアフターガードは3人。この記事では「afterguard troika」と記述されていますが、スキッパーのグレン・アシュビーとヘルムスマンのピーター・バーリング、そしてもう一人、ピーターと五輪でコンビを組んでいたブレア・テューク。このトロイカ体勢ということです。

テュークはサイクラーとして油圧のプレッシャーを貯めるべくペダルをこぎ続けているわけですが、足踏み式なので両手が空く。そこで彼は足こぎに加えてフォイルのトリムも担当しているんだそうな。他のチームではこれをヘルムスマンが行うわけで、それを8年にわたり五輪でコンビを組んできたテュークに任せることでピーター・バーリングはその操作から解放される。
サイクラーシステムによって油圧のポンプは前の4人で完全にこなせるので、セールとウイングのトリムはグレン・アシュビー1人で、それもすべてボタン操作で行える。できた余裕でアシュビーが海面やレイラインを読んでヘルムスマンに伝える、と。

艇を浮かせること、海面やレイラインを読むこと、それらをトリマーやサイクラーがすべて行うため、舵を持つだけのピーター・バーリングにはタクティクスを判断する余裕ができる、ということですね。

これが〈オラクルUSA〉では、タクティシャンのトム・スリングスビーが時にグラインダーを回し、ヘルムスマンの後ろで足漕ぎもし。さらには艇のトリムのためにバウに寝そべったりして行ったり来たり。これではタクティクスに集中できないのでは。と、〈エミレーツTNZ〉のコーチであるマリー・ジョーンズは言ってます。
〈オラクルUSA〉ではウイングのトリムはシートで行うようで、確かにタックやジャイブではヘルムのジェームズ・スピットヒルがシートを持たされたりしてますね。対して〈エミレーツTNZ〉は全ての動作がスッキリさっぱりしています。確かに。

4人いるサイクラーの先頭で、頭をデッキにこすりつけるようにしてひたすら漕ぎ続けているサイモン・ヴァン・ヴェルトホーヴェンはロンドン五輪の自転車トラック競技で銅メダルをとっている本物のサイクリストで、日本の競輪にもサイモン・バンベルトホーベン(2010:29戦7勝)あるいはサイモン・バンベルトーヘン(2013年:27戦6勝)として選手登録していたこともあり、ギャンブラーの方なら「おお、あいつか」という人のもよう。

ほー、伊豆に住んでいたのか。なんか応援したくなってきました。

交代要員の先頭サイクラー、ジョー・サリバンはロンドン五輪ダブルスカル金メダリストで、ボート競技って良く知りませんがあれ、手で漕ぐというより足もかなり踏ん張ってますもんね。

こちらもそのパワーは金メダル級ということ。

と、先頭のサイクラーが脇目もふらずにペダルをこぎ続けるなか、残りのサイクラー2人はたびたび頭を上げて海面状況を見ているんだそうな。確かに動画をみるとそんな感じ。
自分で状況を確認することで、タックやジャイブはあと何回あるのか。それにはどのくらいペダルを漕がなければならないのか、ペースを自分で判断できる、と。
足こぎはパワーのみならず上体に余裕を持たせる効果もあるということですね。考えてみれば、自転車競技って周りを見ながら全力疾走しているわけですから。

こうして、船を浮かせることに関しては他の5人がすべて取り仕切っているので舵を持つピーター・バーリングにタクティクスをする余裕ができる。できるなら、ヘルムスマンがタクティクスもこなしたほうが効率はいいですよね。
〈アルテミス〉のタクティシャン、イアン・パーシーはグラインダーを回しながら海面を見てタクティクスして、アンパイアに怒鳴ったりしてましたよねぇ。確かにあれは大変そうだった。それでも戦術的にはいい勝負していたようにも見えましたが。

加えて〈エミレーツTNZ〉では、ヘルムスマンのピーター・バーリングは「ドライビング Miss デイジー」というあだ名を付けられるほど、リラックスしたポジションで舵を持っています。
志村けんのバカ殿様みたいに顔に真っ白な日焼け止めを塗りたくっているのも相まってなんだかユーモラスな雰囲気なのですが、この『ドライビングMissデイジー』はハートウオーミングなコメディー映画のタイトルのようです。

ちょっと昔の車を運転するような感じですか。Missデイジーの厚化粧のイメージもあるのか。

このヘルムスマンのリラックス姿勢のおかげでドライビングに加えて戦術判断の余裕も出るということのようで、その姿勢を可能にするのも、サイクラーが低いフォームでペダルを漕いでいるから。これ、空力的にもかなり有利だろうし。
足こぎシステムはあらゆる面で統合的にプラスの要素を生み出しているようです。

そして、過去24年の〈チームニュージーランド〉の歴史の中で今回初めて、スキッパーとヘルムスマンを分けたということ。
26才と若いピーター・バーリングにはとにかく舵を持つことに専念してもらい、それ以外の仕事や責任は39才のグレン・アシュビューに任せる、と。

ということで、タクティシャンというポジション無しに、効率よくこのモンスターマシンを走らせているのであるよ、という記事です。
〈エミレーツTNZ〉の強さの秘密は、1つや2つでは無いようです。



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ということで、アメリカズカップ本戦3日め。(6/25:JST)

オフの5日間で様々な改造をしたもようの〈オラクルUSA〉。詳細は不明ですが、まずはヘルムの後ろにあった足こぎグラインダーを取り外したようです。
だいぶ軽くなったようですが、同時にバウトリムにもなったのでは? 軽風時はタクティシャンのトム・スリングスビーがバウに寝そべっていたので、もっと前を沈めたかったということか。

R5 10ノット前後の風
と、〈オラクルUSA〉としては巻き返しを狙った重要なこのレースですが、なんとまたしてもスタートラインをオーバー。
なんでかなぁ。やっぱりこれ、スタートラインまでのタイム&ディスタンスを判断する人に余裕がないからか。トム・スリングスビーはグラインディングしています。ヘルムのジェームズ・スピットヒルはタックやジャイブではメインシートも持たされてます。

しかし、少なくともこの風域でのスピードはアップしているような〈オラクルUSA〉。最初のアップウインドレグで追いつきます。
まずは〈オラクルUSA〉がスターボードタックでミート。〈エミレーツTNZ〉はディップして後ろを通ります。逆転成功。

次のミートでは〈エミレーツTNZ〉がスターボードタックとなるわけですが、このミートで〈オラクルUSA〉はペナルティーをもらい、万事休す。
なんでかなぁ。

〈エミレーツTNZ〉はこれで5勝めをあげます。

R6
5連敗の〈オラクルUSA〉ですが、ここで意地をみせます。
初めて良いスタートを切りそのままリードを守り1勝めをあげます。

スピード(というか高さも含めたVMG)良くなってます、〈オラクルUSA〉。

これで、本戦4日め(6/26:JST)での決着はなくなりました。

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本戦4日め(6/26:JST)

ということで、こちらLog on Breeze更新日ですが、昨夜の本戦4日め(6/26:JST)はまだ見ていないかたも多いかと思います。ここでは書かないでおきます。

スポナビライブでの中継(見逃し)。→こちらでお楽しみいただきましょう。
無料です。

CSのスポーツチャネルGAORAでもハイライト版を日本語でやってます。こちらは有料。 »Click

本家、AC+も有料(9.99米ドル)ですが、さすがに内容は濃い。英語ですが。
アクセスは→こちらから。
見逃し配信ありなので、今からでも9.99ドルの価値あるかも。

「第35回アメリカズカップ」は今夜(6/27未明:JST)も続きます。

今週末は




今週末は、
・東京ベイカップ 第5戦 »Click

・Shonan Race »Click

・HMYC オダギリ杯 »Click

・関西ヨットクラブ ポイントレース »Click

となっています。



文中、/~/で括った団体名は、日本セーリング連盟非加盟団体の意味です。加盟団体との混乱を避けるために記載してあります。これまでは非加盟団体名は記載しないようにしていたのですが、これはこれで混乱するのでこのようにしてみました。
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