どうなる、ニッポン(2017/06/12)号

「第35回 アメリカズカップ」のチャレンジャー決定戦はいよいよプレイオフへ。
風が無かったり吹きすぎたり、艇が壊れたり沈したり、挙げ句の果てはスキッパーが落水したり。様々なドラマと共に、笑う者あれば泣く者あり。
さあ、アメリカズカップへ駒を進めるのはいったいどのチームなのか?
海外レース情報は、→こちらから。

6月11日(日曜日)1200の天気図
tenki.jp より



JSAF・全日本など

JSAF 日本セーリング連盟
 updated on 2017/06/08

日本セーリング連盟(JSAF)外洋常任委員会から、「H29年度 第1回 外洋常任委員会」(5/27:代々木開催)の議事録が出ています。
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東京湾~以北

miyagi南北海道外洋帆走協会
updated on

南北海道外洋帆走協会の会報が出ています。
2017年6月(293号)»Click
2017年5月(292号)»Click
2017年4月(291号)»Click


東京ヨットクラブ
updated on 2017/06/06

「TYC第3戦 東京湾レガッタ」主催:東京ヨットクラブ (5/28開催)の編集映像がアップされています。
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相模湾

hayamayachtclub葉山ヨットクラブ
updated on 2014/09/15

葉山ヨットクラブ「初鰹レガッタ」(6/4開催)は、2レースが行われ、

優勝〈SION〉(リベッチオ)

となりました。
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葉山マリーナヨットクラブ
updated on 2013/01/6

「HMYC会長杯 熱海レース」は、

往路(6/3開催) 14艇出場
優勝 〈ADONIS〉(First35)
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復路(6/4開催) 14艇出場
優勝 〈ADONIS〉(First35)

総合 14艇出場
優勝 〈ADONIS〉(First35)
となりました。
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レース公示は→こちら(pdf)
帆走指示書は→こちら(pdf)

updated on 2017/06/05


「インターナショナルフレンドシップレガッタ」主催:葉山マリーナヨットクラブ(5/20:葉山開催)のご報告です。
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demoJSAF三浦外洋セーリングクラブ
updated on

「Shonan Race」共同主催:三浦外洋セーリングクラブ、/リビエラリゾート/ (6/11開催)は、

レース公示は→こちら(pdf)
帆走指示書は→こちら(pdf)


demoJSAF外洋三崎
updated on 2017/06/03

「2017年 第35回 三浦-伊東ヨットレース」共同主催:JSAF外洋三崎、/油壺京急マリーナ有志/、/諸磯ヨットオーナーズクラブ/、/油壺特別泊地協会/、/油壺ヨットクラブ/ (6/3スタート)は、

オープン 総合 (44艇出場)
優勝〈Vol de Nuit V〉
となりました。
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オープンA (10艇出場)
優勝〈Vol de Nuit Ⅴ 〉

オープンB (11艇出場)
優勝〈RANKA〉

オープンC (10艇出場)
優勝〈未央 Ⅱ〉

オープンD (13艇出場)
優勝〈Melody〉

となりました。
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IRC 総合  (25艇出場)
優勝〈Propaganda〉
となりました。
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IRC A  (13艇出場)
優勝〈Propaganda〉

IRC B  (11艇出場)
優勝〈Travies〉

となりました。
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レース公示は→こちら(pdf)
帆走指示書は→こちら(pdf)

公式ホームページは→こちら

写真も→こちら


中部・東海

toyama富山県セーリング連盟
updated on 2017/06/08

「タモリカップ富山大会2017」共同主催:富山県セーリング連盟、/タモリカップ実行委員会/ (7/15~7/16:富山県新湊マリーナ開催)のエントリーは締切られました。
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エントリーリストは→こちら


関西・内海

demoJSAF外洋内海
updated on 2017/06/06

「2017 春の関西ミドルボート選手権」共同主催:関西ヨットクラブ、JSAF外洋内海、/関西ミドルボートクラブ/ (6/3~6/4:新西宮開催)は、

IRC 総合 (16艇出場)
優勝〈NATSUKO〉(X-35)船澤泰隆オーナー

IRC A (8艇出場)
優勝〈NATSUKO〉(X-35)船澤泰隆オーナー

IRC B (8艇出場)
優勝〈AIR PEAK〉(SEAM31Ⅱ)藤井速人オーナー

となりました。
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動画もあります。»Click

ホームページは→こちら

レース公示は→こちら(pdf)
帆走指示書は→こちら(pdf)


九州・沖縄

海外レース情報

海外レース情報
2017/06/12

「第35回 アメリカズカップ」の挑戦艇を決める「プレイオフ」。
まずは準決勝から。
ニュージーランドの〈エミレーツTNZ〉対英国〈ランドローバー〉、日本の〈ソフトバンク・チームジャパン〉対スウェーデンの〈アルテミス〉の対戦となり、それぞれ5勝先勝で決勝へと進みます。

公式ホームページは→こちら

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初日(6/5:JST)
風弱く延期。

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2日目(6/6:JST)
15~16ノットの良い風。

〈エミレーツ〉対〈ランドローバー〉
〈ランドローバー〉はR1でウイングセールが壊れ、続くR2と合わせて2レースともDSQ。

「Damage Derails Brits」の記事では、

「breakdown in the wingsail control system」「hearing a crunching noise」
とあるので、「ガリガリ」とが、「バキッ」という音がしたということでしょうか。となると、単なる油圧システムの不調ではなさそう。あるいは油圧がうまく働かなくて金属かカーボンの部品が壊れたか。



〈アルテミス〉対〈チームジャパン〉
R1。スタートで〈アルテミス〉に先行されるも第3レグのアップウインドで左右に分かれ、右から良い風を受けて逆転勝利を収めます。イイゾ。

R2はスタートで風下からカチ上げようとした〈アルテミス〉ですが、オーバーラップは無し。〈チームジャパン〉は良いスタートを切ります。いいスピードで引き離すかと思いきや、狭い海面は風の強弱や振れが大きいもよう。第5レグのアップウインドで右から詰める〈チームジャパン〉ですが、左のバウンダリー手前で風が左にふれ、左にいた〈アルテミス〉がタックして前に出ます。そのまま差を広げられ、1敗。

なかなかの名勝負で、総当たりの「クオリファイヤー」では〈アルテミス〉に対して2敗に終わった〈チームジャパン〉としては期待の持てるプレイオフ準決勝初日となりました。

ETNZ 2-0 LBAR0
ArtR 1-1 SBTJ

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3日目(6/7:JST)
ド強風

〈エミレーツ〉対〈ランドローバー〉
この日は〈エミレーツNZ〉の方でウイングセールのトラブル。一旦ベースに戻ってスペアのウイングセールに全取っ替えします。

「Capsize caps off “the most exciting day of racing in my life”」の記事では「unknown problem was discovered」とありますが、外部には情報を公開していないということか、チーム内でも原因不明のトラブルなのかは分かりません。

R3は〈ランドローバー〉に勝った〈エミレーツTNZ〉ですが、続くR4でスタート時にキャプサイズ。というよりバウ沈、ピッチポール(pitchpole)ですね。

幸い乗員には大きな怪我はなく、艇も起こしてベースに戻り修理となります。
ここで、壊れたウイングはスペアに交換すればオッケー……というわけにはいかないわけですよね? 原因不明のトラブルがあったなら。確かにこの日の第1レースも勝ちはしたもののなんだかパッとしなかった〈エミレーツTNZ〉。
さあ大変。



〈アルテミス〉対〈チームジャパン〉
〈チームジャパン〉はこの強風下に安定した走りで堂々の2勝。アッパレ。

で、この日は、
ETNZ 1-1 LBAR
ArtR 0-2 SBTJ

とし、

ここまで通算
ETNZ 3-1 LBAR
ArtR 1-3 SBTJ

と面白くなってきました。

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4日目(6/8:JST)
強風の為レース延期。
艇の修理に追われる〈エミレーツTNZ〉としては、ラッキーか。

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5日目(6/9:JST)

〈エミレーツ〉対〈ランドローバー〉
とっとと修理を終えてR5に挑んだ〈エミレーツTNZ〉。スタートで大きく出遅れるも、圧倒する走りで逆転勝ち。あの差をひっくり返されてしまうとは、ちょっとこれでは勝負にならない〈ランドローバー〉。R6ではスタートを征した後しっかりした走りでそのままリードを守り2勝目を上げますが、R7ではスタートからリードを許し追いつけず。結局〈ランドローバー〉は2勝5敗で敗退。
〈エミレーツTNZ〉としては、「沈くらいするよね」程度の余裕で決勝に進みます。

破れた〈ランドローバーBAR〉ですが、ここですかさず次回の挑戦継続を発表。気合い入ってます。


〈アルテミス〉対〈チームジャパン〉
〈チームジャパン〉はこの日R5でスタートで早く出すぎてペナルティー。以降なかなか追いつけず、2敗め。
続くR6もスタートに失敗した〈チームジャパン〉。そのまま追いつけず、これで3勝3敗と追いつかれます。
〈アルテミス〉強い。クオリファイヤーのときを思い出します。

そしてR7。ほぼイーブンのスタートながら第1マークを回った後の最初のジャイビングで〈チームジャパン〉が前に出ます。
ガップリ四つの手に汗握る展開で迎えた第5レグ。〈アルテミス〉を右に逃がした〈チームジャパン〉はポートスターボでミート。ディップで後ろを通るはめになるも、続く最後のトップマークでは〈チームジャパン〉がスターボードタックで……となるはずが、ポートタックで突っ込んで来た〈アルテミス〉が先にゾーンに入りルームを得ます。ぶつかる~!!
ここで両者からプロテスト。アンパイアの裁定は〈チームジャパン〉にペナルティーが下されました。なんですと~。

いやー、このあたり、この爆走艇種でどのくらいのルームを与えればいいのか? いや、そもそもゾーンはこの距離でいいのか? というかこのルールで良いのか? まったく新しい乗り物ゆえ安全にも関わる難しい問題ですが、解説のケンリードは「〈アルテミス〉はもっと小さく回らないと」、と日本びいきのご意見のようです。

いずれにせよ、この日、〈チームジャパン〉は3連敗。3勝4敗で5日目を終えます。2連勝しないと……。

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6日め(6/10:JST)
強風

〈アルテミス〉対〈チームジャパン〉
運命のこの日。R8で〈アルテミス〉が勝てば決勝進出。〈チームジャパン〉はR8、R9と2連勝すれば決勝進出。どちらにしてもこの日で決まる。さあどうなるか? この強風は〈チームジャパン〉お得意の風か。

そんなR8。
スタートで前に出る〈チームジャパン〉ですが、最初のアップウインドレグでグングン迫られます。どうも〈アルテミス〉の方がハイヤー/ファースター。とうとう追いつかれ、もつれるように左のバウンダリー直前で共にタック。〈アルテミス〉はシモから蹴散らすように前に出ます。

その後も余裕で距離を広げる〈アルテミス〉。とはいえ、大会規定のアッパーリミット(風速24kt)ギリギリの強風です。ちょっと操作を間違えば、ちょっとしたギアトラブルがあれば、何がどうなるか分かりません。最後まで手に汗握る戦いは、結局〈アルテミス〉が征し、1勝3敗からなんと4連勝という奇跡的な勝利で決勝に駒を進めました。

〈チームジャパン〉の挑戦はここで終了。残念ですが、あくまでも「第35回 アメリカズカップ」への挑戦が終わったということ。「第36回 アメリカズカップ」へ向けて、どうなるニッポン!!

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決勝

ここまで見ていると、マッチレースのテクニックというよりも、49erのような高速艇での駆け引きがキモになってくるのかな、という感じです。
で、決勝の〈エミレーツTNZ〉対〈アルテミス〉はそんな49er乗り同志の戦いになるわけで……。

〈エミレーツTNZ〉対〈アルテミス〉
1日め(6/11:JST)
2日め(6/12:JST)

ラウンドロビンでは〈エミレーツTNZ〉盤石かという感触だったのですが、ここにきて〈アルテミス〉のパフォーマンスが目に見えて進歩、というかなんか覚醒した感じ。イアン・パーシーが存在感出してます。
と、決勝は手に汗握るエキサイティングなものに。

この艇種はちょっとしたことで高さもスピードも大きく変わり、またコースも狭くコースサイドのバウンダリーでの駆け引きで勝負が付くケースも多く、転覆あり落水有り。風速に合わせたセッティングでもまったく違ってきてしまうようで……。

3日め(6/13:JST)までもつれ込む大接戦となっています。「第35回 アメリカズカップ」に駒をすすめるのは誰か……。これはまだまだわかりません。

今日、2日めの結果も、今夜家に帰ってからゆっくり見る、という方もいらっしゃると思いますのでここでのレポートはここまで。

スポナビライブでの中継(見逃し)は→こちらから。
無料です。


そして、今週末から「第35回 アメリカズカップ」が始まります。
その前に「レッドブル・ユースアメリカズカップ」も。

大会スケジュールは→こちら

今週末は




今週末は、
・ショートハンド1・2・3 »Click

・伊東園 MR3   »Click

・TBCレース 第4戦  »Click

・小網代フリートレース »Click

・KYCポイントレース DRAGON »Click

・OHYC第4回クラブレース »Click

・外洋西内海No3 »Click

となっています。



文中、/~/で括った団体名は、日本セーリング連盟非加盟団体の意味です。加盟団体との混乱を避けるために記載してあります。これまでは非加盟団体名は記載しないようにしていたのですが、これはこれで混乱するのでこのようにしてみました。
詳しい編集ポリシーは→こちらから