12月も残りわずか。2017年も残りわずか。レースの方はさすがに年内最後。以降、ヨットの大掃除に忘年会、ですか。
年末年始は、ボルボオーシャンレースでお楽しみください。
現在南氷洋を爆走中。詳しくは海外レース情報→こちらで。
12月17日(日曜日)1200の天気図
tenki.jp より
JSAF 日本セーリング連盟
updated on 2017/12/13
日本セーリング連盟(JSAF)ルール委員会から、「指導者・選手向けルール講習会」のお知らせです。
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updated on 2017/12/14
「B級ジャッジ認定(新規)講習会」のお知らせです。
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updated on 2017/12/14
JSAF事務局から、「個人用浮揚用具(ライフジャケット)に関する基準(小型艇(機関無し))」について
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updated on 2017/12/14
JSAF国際委員会から、「ワールドセーリング、ORC、2017年度総会」の報告です。
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日本マッチレース協会
updated on 2017/12/15
「第7回 JYMA選抜 大学対抗&U25ヨットマッチレース大会」共同主催:日本ヨットマッチレース協会、/ユニマットプレシャス/、/マリーナ東海/(2018/3/2~3/4:愛知県マリーナ東海開催)の参加チームが発表されました。
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レース公示は→こちら(pdf)
東京ヨットクラブ
updated on 2017/12/12
東京ヨットクラブから「サバイバルスイミング講習会」(2018/2/3:東京開催)のお知らせです。
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外洋湘南
updated on 2017/12/13
JSAF外洋湘南から、「関東四団体忘年会」(12/6:東京開催)の様子です。
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葉山マリーナヨットクラブ
updated on 2017/12/12
葉山マリーナクラブレース 2017は、全18戦行われ、年間総合は、
優勝 〈スターボードJr.〉
となりました。
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写真もあります。
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JSAF三浦外洋セーリングクラブ
updated on 2013/06/16
「リビエラ新春親善レース 2018」共同主催:三浦外洋セーリングクラブ、/リビエラリゾートクラブ/(1/7開催)
の公示が出ています。
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「Shonan Race 2018」の日程は、→こちら
レース公示は→こちら(pdf)
JSAF外洋三崎
updated on 2017/12/13
JSAF外洋三崎のwebページに「2018年関東外洋四団体等レーススケジュール」が掲載されています。
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updated on 2017/12/12
JSAFが設置した2020東京五輪選手強化データ収集観測ブイのお知らせです。
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JSAF外洋駿河湾
updated on 2017/12/13
JSAF外洋駿河湾「オータムシリーズ第4戦」(12/10開催)は、6艇が出場し、
優勝〈MER AMI〉
となりました。
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「オータムシリーズ」(全4戦)総合も、
優勝〈MER AMI〉
そして、
JSAF外洋駿河湾「2017年年間総合」は、10艇がエントリーし、
優勝 〈MIWA〉
となりました。
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関西ヨットクラブ
updated on 2017/12/10
関西ヨットクラブ、2018年度の行事/レース予定に変更が出ています。
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updated on 2017/12/12
「JointCarnival」(2018/3/24:新西宮ヨットハーバー開催)のお知らせです。
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JSAF外洋南九州
updated on 2017/12/15
JSAF外洋南九州新年会は2018/1/13開催です
1/14は「新春池田杯ヨットレース」です。
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海外レース情報
2017/12/18
12月10日にケープタウンをスタートしたボルボオーシャンレース(VOR)参加7艇は南氷洋を爆走中。
2017/12/14 0525(UTC)
艇団は南北に約170nmほど開いた状態でほぼ横一線に並んでメルボルン(豪)を目指します。
すごい低気圧が接近中。これぞ南氷洋。
英語ではSouthern Ocean。南緯60度以南をいう……なんて記述がありますが、レースフリートは南下してもせいせい南緯48度くらいなので南氷洋じゃないのか。いやいや、十分過酷な南氷洋です。
さて、
ケープタウン(南緯33度53分:東経18度24分)とメルボルン(南緯37度51分:東経144度55分)を結ぶ最短コースは……。
大圏コース(Great circle)についてはご存じだと思います。
メルカトル図法上の海図で引いた直線は、2点間の最短コースではありません。針路を一定にして走るコース(rhumb line)。
最短距離は大圏コースになります。
それでは、ケープタウン-メルボルン間の大圏コースは……。
最近は便利なサイトがありますね。
→こちらのようにかなり南に回ったコースになります。
メルカトル図法上では遠回りしているように見えますが、これで最短?
地球儀で見るとよくわかります。両地点と地球の中心を結んだ円弧。地球儀を真上から見ると分かりやすいかも。
赤い実線が大圏コース。
点線がラムライン。適当に手で引いた線で申し訳ありませんが、ほぼ同緯度にある超地点。ラムラインはほぼ緯度線に沿っており、メルカトル図法では直線になります。
それが地球儀で見ると曲線になってしまう、ということ。
高緯度地方を東西に走る場合、ラムラインと大圏コースとの距離差は大きくなります。
南極から100mの地点でヘディング90度で歩き続けると、南極を中心に半径100mの円を描いて歩くことになり、それでもヘディングは90度のラムラインなワケで……。
で、地球儀で見ると、ケープタウン-メルボルンは距離がかなりあることも実感できます。経度で、18度から144度までですから。地球半周とまではいきませんが。
これが本当に地球半周だと。つまり、東経18度から西経162度だと、大圏コースは南極の真上を通るわけで。
と、話が長くなりましたが、最短距離はメルカトル図法のチャートで見ると大きく南を迂回するように表示されます。
加えて、南に行くほど風も強く、レース艇団は迷わず南下します。
とはいえ、大圏コースまで南下すると、氷山(iceberg)がいっぱいあって危険きわまりなく、ここは進入禁止ゾーン(AIEZ:Antarctica Ice Exclusion Zone )が設けられています。
上の図の赤い部分がそれ。ice gateなんて呼んだりもしているようですが。
点線はtheorical ruteと説明されていますが大圏コースではないですね。大圏コースはもっと南。地図に見えているKerguelen諸島とその下のHeard島よりさらに南になるもよう。
氷山とは、南極大陸の氷河や棚氷(陸地から張り出した氷の塊)が海に流れ出た氷の塊で、海面上には少ししか見えていなくても水中には9割くらいが隠れており、全速で走るレース艇がぶつかればとんでもないことに……。
おまけに海に浮かんでいるので、どこにあるのかわからないわけで。
そこで、レース運営側で衛星写真で氷山を監視しており、氷山のある場所はレースルールで航行禁止にしています。それがAIEZ。
今回、新しく氷山が発見され、AIEZは大きく更新されました。
それを受けて、レース艇団は一旦北上。そしてまた南下、と、艇団はAIEZギリギリをジャイブジャイブで東進しています。
12月14日。〈アクゾノーベル〉がジャイブに失敗。バックステイを引っかけてメインを返してしまったということか。マストからラフトラックが剥がれてしまったようです。
50ノットのスコールの中、メインセールを降ろすのもたいへんだったもよう。確かにあれだけのサイズの暴れるセールが、ラフのトラック毎外れてしまっていて、単なる力技というわけにもいかず。大変そうです。
けが人がいなくてなによりですが、セールを降ろして……さてどうするか?
めげることなく修理中。
マストトラックを修復し合成樹脂で貼り付けるもよう。
気温が低いのでちゃんと固まるか。これもなかなか大変そうです。
バテンが突き抜けてメインセールもだいぶ破けたみたいです。こちらも大きなスティッキーバック(セール修理パッチ)を貼り付けて……と。
12月16日のレポートの時点で、まだメインセールは使えていないもよう。ヘッドセールのみでなんとか追走中。
このケープタウン-メルボルンレグは、「VOR 2005-06」以来。ここ3回はケープタウンからインド洋を北上し、マラッカ海峡を通って太平洋に出ていたわけで。
久々のAIEZ上でのジャイビング合戦は熾烈をきわめているようです。
この記事を書いている時点では、先頭は〈ドンフォン〉。すぐ後ろを〈マフレ〉が追います。
続く〈ベスタス〉と〈ブルネル〉、〈スカリーワグ〉はやや安全を取ったアプローチとのこと。
そして、〈アクゾノーベル〉も走り出したようです。修理はうまくいったのか。
すごいぞ。
最新のトラッキング情報は→こちらから。
今週末は、
ヨットレースの予定は報告されていません。
忘年会等でお楽しみください。
あと、ボルボオーシャンレースからも、目が離せません。
文中、/~/で括った団体名は、日本セーリング連盟非加盟団体の意味です。加盟団体との混乱を避けるために記載してあります。これまでは非加盟団体名は記載しないようにしていたのですが、これはこれで混乱するのでこのようにしてみました。
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