-「ヴァンデ 2024-2025」【2】絶賛南下中

11/10(日)に、フランス、バンデ県のレ・サーブル=ドロンヌをスタートした「ヴァンデグローブ 2024-2025」は、スタートから2週間が経過。

スタート後の強風から微風域を抜け、赤道無風帯は割とすんなり通過し南半球へ。
さてこの辺りで、艇団は先頭集団と後続艇団に分かれつつあります。

現在の先頭集団はトップから17位まで。
先頭のCharlie Dalin 〈MACIF SANTÉ PRÉVOYANCE〉(2022進水)→こちら、2番手のThomas Ruyant(仏:43) 〈VULNERABLE – RUYANT〉(2023進水)→こちら、に続く3番手はSam Goodchild。“良い子”という苗字なのか。英国ではけっこうある苗字みたいです。この方も35才の英国人。前回まで優勝候補の一人として活躍していたやはり英国のAlex Thomsonの後継者的な立場になるようですが、Thomas Ruyantと同じTR RACINGチームで艇もThomas Ruyantが前回乗って4着6位となった〈LinkedOut〉(2019進水)ですが、艇名は同じ〈VULNERABLE〉にしてあるのでヤヤコシイ。

Yoann Richomme(仏:40歳)は前回の「The Ocean Race Europe」で優勝していますが、VO65でちょこっと走った“Europe”の方ですから。とはいえ、元々はショートハンド系の人みたいで、今回の艇は2023進水の〈Paprec Arkéa〉と最新世代のフォイリングIMOCAです。

Nicolas Lunven(仏:40)は「The Ocean Race」(こちらはVO65の“Europe”ではなく、IMOCAへの5人乗りでホントの世界一周)で活躍した〈Malizia〉に乗っていた温厚なベテランナビゲーター。ヴァンデは初出場ながら伝統のPRBチームのスキッパー……ってことは、「The Ocean Race」でヤラカシてしまったKevin Escoffierの後釜ということになりますね。頭髪以外は正反対の人選かと。艇は2022年進水の〈Holcim-PRB〉。こちらも最新世代ということか。

〈Biotherm〉のPaul Meilhat(仏:42)も「The Ocean Race」に同名の艇で出てました。フルクルーですけど、なんとかついて行っていたという感じで、お情けで完走という感じでしたよね。今回は2022進水のやはり新艇でもちろん一人乗りでの出場です。

その他、先行艇団は“さすが”という人達が順当に入ってます。

レーストラッカーは、→こちら

公式webサイトの各自の紹介ページ(上の画像をクリックすると飛びます)では、その艇の航跡と共に艇上からの動画や写真等のレポートが発進された位置のアイコンがからリンクされていて、時間経過などもわかりやすくなかなか見やすいです。
前回「2020-2021」のときは確か無かったはず。他にもいろいろ進化しています。

〈Team Malizia〉の Boris Herrmannあたりは、こういう情報発信がうまいですね。
→こちらから。

あとは、まあ人気者、Jean Le camさんですかね。

フランス語なんですが、艇上からのレポート動画はyoutubeにアップされたものなので、自動生成の字幕を日本語訳にもできるのですが……。

上記youtube画面の右下、歯車アイコンの左の四角いアイコンをクリックすると字幕の自動生成、つまりAIで文字興しをしてくれます。歯車アイコンの設定で設定すれば、自動生成された字幕を自動翻訳もしてくれます。
が、
仏→日だと意味不明なこと多し。
仏→英に訳したほうがまだマシですが。
そもそも自動生成(文字興し)自体がちと怪しい部分があり。たとえば英語音声の自動生成でも、「Vendée Globe」からして生成できてないというかAIが聞き取れていなかったりして、さらに日本語訳でも「弓の形が……」ってなんだ?と思えば「弓 = bow = 船首」のことだったりして。

AIはまだまだだなぁと感じる2024年の晩秋です。

大会webサイトは→こちら

レース公示は→こちら(pdf)
帆走指示書は→こちら(pdf)

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