海外レース情報
2022/11/15
-「GLOBE40」第4レグ、終了
CLASS40による2人乗り/寄港型/世界一周レース「GLOBE40」の第4レグ(オークランドNZ-タヒチ)で、マサ鈴木の日本艇〈MILAI〉がトップフィニッシュを飾りました。
ここまで総合2位につけていた米国の〈AMHAS〉がスタートからリード。艇団はポートタックのアップウインドで右に振れきるであろう風を求めて東に出しますが、行く手には南太平洋高気圧の軽風域が待ち構えており、どこで返すかが前半のポイントに。
上位3艇は一度戻して北上を開始。
ここまで総合1位のオランダ艇〈Sec Hayai〉は艇団の北よりに位置しますが、最も奥まで突っ込んだ〈AMHAS〉がトップをキープ。風はさらに右に振れていきますから、右海面(奥)に突っ込んだ方が有利だったということですか。
続くスターボード・タックの長いリーチングレグで、〈MILAI〉は〈Sec Hayai〉(オレンジ色)に追いつき追い抜きます。
そして回航地点のボラボラ島へ。
ここからフィニッシュのタヒチまではアップウインドになります。
ここでよくわからないのですが、〈AMHAS〉(紫)は何度かタッキングして北へ膨らみます。
〈MILAI〉と〈Sec Hayai〉はスルスルと短い距離で前へ出ます。
なんでだ?
紫が〈AMHAS〉。白が〈MILAI〉です。
で、〈MILAI〉が1位、と。
なにはともあれ、お見事!!
タイムは、12日と15時間39分14秒。
2着の〈AMHAS〉は、12日15時間46分56秒……ということは、12日間走ってわずか7分42秒差ということで。
勝負はレグ毎の点数制(点数が低い方が上位の低得点方式)なので、何日差をつけようが1分差だろうが、ポイント差は同じです。
そして、この第4レグは得点係数が2なので、ここまでの総合は……
まだ第3レグ終了時点の集計しか出てませんね。
こちらで第4レグを加えてみると、
〈SEC HAYAI〉 11.00+3位x2 =17.00
〈AMHAS〉 15.00+2位x2 =19.00
〈MILAI〉 19.00+1位x2 =21.00
とこうなるはず。
続く第5レグは得点係数3なので、1位違えば3点、2位違えば6点差となります。
これはイケルぞ〈MILAI〉。
第5レグはホーン岬を目指します。
これが、ホーン岬を回航するというより、ビーグル水道にあるウシュアイア(Ushuaia)が目的地です。ググってみてください。
となると、フィニッシュラインはどこになるんだ? 帆走指示書がまだ出てないんです。どーもこのあたりのレースオーガナイズは二流感漂うなぁ。というのが率直な感想です。プレス登録はすぐできたんですけどね。
で、第5レグのスタートは11月26日……で良いのか?
一方、一流イベント感が漂う大西洋横断レース「ROUTE DU RHUM」の方は、IMOCA〈DMG MORI Global One〉の白石康次郎が、スタート3時間後に他艇と衝突しリタイヤしています。
残念!! ま、ポート/スターボで、DMG MORI Global One〉がポートタックだったようで。双方乗員に怪我がなくてなによりと言った方が良いかも。
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いやー、すごいイベントです。