-「ヴァンデ 2024-2025」【5】コージロー・フィニッシュ

(2025/2/10更新)

ご無沙汰しておりましたが、先月の1月14日 08:24:49(FR)Charlie Dalinがフィニッシュ。
前回の「ヴァンデ 2016-2017」でArmel Le Cléac’h (FRA)がたたき出した74日を一気に10日も縮める64日19時間22分49秒という驚異的な新記録です。
「ヴァンデグローブ」過去の記録は→こちらから。

その他の世界一周記録は→こちらから。
表中にある「Outright」というのは無条件、つまり、艇種、乗艇人数などが無制限という意味みたいですね。

なぜこんなにも速かったのか?

で、
1位のCharlie Dalin(仏:40歳)の64日19時間22分49秒に対し、
2位、Yoann Richomme(仏:40歳)が65日18時間10分02秒、
3位、Sébastien Simon(仏:34歳)67日12時間15分37秒、
と、この3艇が4位以下を大きく引き離します。

トップ艇フィニッシュの時点では、
4位の Sam Goodchildから13位までが後続集団となり、やっと赤道を越えたところ。
14位から22位の第3集団。
24位から28位が第4集団を形成し、
白石康次郎は26位で残航5800マイルのアルゼンチン沖で奮闘中。
29位以下はこれからケープホーンに差し掛かるという大きくばらけた展開。

……と書き並べると、いかに上位3艇が他を圧倒したかがわかります。

優勝のCharlie Dalinは、これで「ヴァンデグローブ」は卒業し次のステージであるマルチハルへ。でしょうね。
初出場のYoann Richommeは2位でも大喜び。惜しくも2位というよりみごとに2位。次回は優勝候補筆頭でしょう。
3位のSébastien Simonは、早い段階でフォイルを破損しており、それでも上位2艇にピッタリくっついて走り切ったわけで。まだ若いし、これまた次回の優勝候補筆頭その2ですね。

レーストラッカーは、→こちら

22位くらいまでは、次回のスポンサー獲得決定!! って感じでしょうか。箱根駅伝でいえば10位以内でシード確定、みたいな。

 


 

そして、フランス時間の2月9日、10時36分41秒(日本時間2/9 午後6時36分)、日本の白石康次郎が24位でフィニッシュ。

所要時間 90日と21時34分41秒。3回目の「ヴァンデグローブ」を無事走り切りました。
フィニッシュを目前にした2月7日には何故か26位まで順位を落としており。

なんなんだ、この航跡は。このあたり、レーストラッカーに表示される風向風速は合ってる? わかりません。何があった?

ふむふむ。
対するLouis Duc 〈Five Group – Lantana Environnement〉はダガーボードを失ったとのことで、ずるずる遅れて26位フィニッシュ。

最後まで白石と接戦を繰り広げわずか1時間遅れの25位でフィニッシュしたViolette Dorangeは23歳のフランス人。

90日走って1時間の差ですよ。親子ほどの歳の差、性差で、すごい戦い。

これがまた、OPで英仏海峡とジブラルタル海峡を横断したという強者で。子供用のディンギーOPクラスで海峡横断ですよ。
「ヴァンデグローブ」はこれが初出場。艇〈DEVENIR〉は2007年進水のノン・ファイル艇でしたから。次回はがっちりスポンサーついてぐっとパワーアップして台風の目になるのか。

以降、この原稿を書いている時点でエントリー40名中7名がリタイア。残る6艇が奮闘中です。

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